2024.8月ニュースレター 『今月は心の作用を死滅する』


日々ヨガで心身ともに情熱を燃やしている金子です。

今月のキーワードは『心の作用を死滅する』です。

 

何のこっちゃと思われる方が大半だと思いますが・・・

今月特に心のバランスを崩されている方が多いため、1つの参考として紹介させていただきます。

 

というのも今月結構な数の患者さまが、

「 最近なんかついてないことが続く 」

「 良いこと何かないですか? 」

「 先生は運がいいと思うことがありますか? 」

と聞かれることが多いのでここでヨガの教えをお伝えしていきたいと思います。

 

みなさんヨガと聞いてどのようなイメージがあるでしょうか?

・何となく女性がやっているイメージ

・健康体操的な運動かな

・体が硬いと辛そう

そのようなイメージを持たれている方が多いとお聞きします。

 

大抵の方がヨガ=体が柔らかい人がやる運動とイメージされるかとおもいますが、ヨガの教えはポーズじゃないんです。

ヨガの最終的なゴールは「悟り」

心も体も穏やかな状態こそヨガの行き着く先であり、それを知ることで現代を生きるボクたちにも参考にできることがあると思っています。

堅苦しくなく・抵抗感なくサラーーーっと読み進めていただけると嬉しいです。

 

さてヨガの最終目的は「悟り」を開くことでしたが、まず最初の段階では悟りを開くためには「心を穏やかにすること」

これこそ今回のテーマである「心の作用を死滅すること」にあります。

簡単なイメージをお伝えすると感情の起伏が激しいとそれだけ乱れるため、なるべく波を小さくする。

怒ったり悲しんだり落ち込んだり喜んだりの感情の波を大きくせず常に客観的に自分を見ている感じですかね。

これって何となくロボット的な”感情がない”状態って思われがちですが、決してそうではなく感情を無くすのではなく、それに大きく引っ張られすぎないこと・波を作りすぎないことが大切と言うことです。

 

人それぞれ価値観や性格・考え方があると思いますし、同じ1つの出来事でも人によって感じ方が1の人もいれば10の人もいると思います。痛みの感じ方とかもそうですよね?

 

ここで大事なことは感情を抑えるのではなくコントロールすることです。(2回目)

 

めちゃくちゃイライラすることがあった時・・・

 

これを我慢するのもすっごいエネルギー使いますよね?

(怒るのもエネルギーを使いますが・・・)

 

我慢ではなくコントロール(同じことを3回目)

 

「あれっ?ちょっと待て。今自分がイライラしているのは具体的に何に怒っているんだろう?」

「このイライラってもしかしてこうしたら回避できた可能性はないかな?」

「自分の落ち度はなかったかな?」

などなど・・・

このように一瞬の感情に左右された行動ではなく、コントロールする=心の作用を死滅させると感情の波が少なくなると日々穏やかに過ごせるようになり、それを積み重ねていくと、より生活も楽しく豊かなものになるのではないでしょうか。

(正直、悟りを開けるとまでは言いません・・・)

 

さてさて

 

では心の作用を死滅する=感情をコントロールするためにはどうすれば良いのか?

ここでヨガの教えである8支則を紹介します。

 

この8支則とは、ヨガの基本的な考え(ルール)です。

この8つのことを知り実践することで心をコントロールしやすくなると言うことです。

実際の8支則の内容としては、

1 ヤマ        やってはいけなこと

2 ニヤマ       やるべきこと

3 アーサナ      ヨガのポーズ

4 プラーナヤーマ   呼吸法

5 プラティヤハラ   感覚の抑制

6 ダラナ       集中

7 ディヤナ      瞑想

8 サマディー     悟り

 

1つ1つ順にやっていくことにより悟りに近づく道順となりますが、一般的なヨガのイメージとしては3のアーサナ(ヨガのポーズ)や4のプラーナヤーマ(呼吸法)だと思います。

ヨガのポーズをする前、呼吸法を意識する前に、やってはいけないこと・やるべきこと(ヤマ・ニヤマ)の具体的な方法を紹介していきます。

 

ヤマ(やってはいけないこと)

・アヒンサー(非暴力・非殺傷)
【怒りを抱えない・言動で他者に暴力を加えない】
・サティヤ(嘘をつかない)
【日頃から言動と思考を一致させ、自分を守るための嘘はつかないようにする】

・アスティヤ(不盗)
【執着心は持たず、自己中心的な行動をやめ、他者の物や時間、信頼を奪わない】

・プラフマチャリヤ(禁欲)
【エネルギーを必要なところに集中するために利己的な欲を満たすことをやめる】

・アパリグラハ(不貪)
【物事に執着しない・欲望を捨てる】

 

ニヤマ(やるべきこと)

・シャウチャ(清浄)
【ネガティブな思考は避けて心身を清らかな状態に保つ】

・サントーシャ(満足)
【「当たり前にあるもの」に感謝することを忘れない、能力・健康・環境が満ち足りていると感じる】
・タパス(苦行)
【苦しい状況でも成長の糧ととらえる】

・スヴァディアーヤ(学習)
【心を良い方向へと導く本を読むこと】

・イーシュヴァラ・プラニダーナ(信仰)
【自然や時代の変化に身を任せる、感謝や尊敬の気持ちを忘れない】

 

どうでしょうか?

 

ここまで読んでいただけた方は心にビシビシ響いているのではないでしょうか?

 

個人的な反省としては、

1つのこだわりに執着しがちな心を抑えることと、今の状況を常に変えたいと思う気持ちを抑え現状に満足することから始めていきたいと思います。

 

ぜひ1つでも生活が豊かになるように意識できると良いかと思います。

 

今回はヨガの教えをご紹介させていただきましたが、正直この話は個々人のパーソナルな部分と言いますか価値観や考え方なのでどうお伝えしていこうか・・・となかなかに悩みましたが、このニュースレターが全てではなくこれをきっかけに自分自身の向き合い方を見直すきっかけになればと思っております。

 

ぜひ今月は「心の作用を死滅する」を意識した生活で1ヶ月健やかに過ごしていただけたらと思います。

今月のニュースレターは以上になります。

ぜひ1ヶ月意識して生活してみてください。

金子でした。


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あいのて整骨・鍼灸院

院長 金子 巡


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